2021.07.24 Sat. お知らせ

「SCBF2021 Day Off」ビールのスタイルと名前を発表!

実行委員でビールを造ることを発表しておりました「SCBF2021 Day Off」企画。先日7月20日(火)にノースアイランドビールで実際にビールを仕込んできました。

ホップ投入
酵母注入

さて、SNSでは「ビアスタイル予想」をしておりました。結果はこのようになりました。

そして、ビアスタイルの発表です!

今回のビアスタイルは「セゾン」です。三分の一の方の予想通りでした!


「セゾン」は、ベルギー・ワロン地方の農家醸造所が発祥と言われるビアスタイルです。フランス語で「季節」を意味する Saison という言葉の響きもあり、人気のビアスタイルとなっています。また、「夏に農作業の合間にのどの渇きを潤すため造られた…」という説明が印象的であることで、ここ最近は「夏のビール」として定着してきた感のあるスタイルです。


出自の理由から、造り手次第で原料や造り方や大きく違うのが「セゾン」というビアスタイルです。「色合い」「苦み」「アルコール度数」「副原料」のすべての要素において、とりとめなく味わいの幅が広いのが特徴です。クラフトビールの本場アメリカでは「ファームハウス」(=農家)とも言われているのですが、そちらの言葉の方が(「セゾン」よりも)このビアスタイルを的確に伝えているのではないかと思います。


現実としては、「セゾン酵母」という特別なエール酵母を使用するスタイル、とまとめてしまってもよいでしょう。酵母の香りと風味を楽しむビアスタイルです。今回は「フレンチ・セゾン」というヨーロッパ由来のセゾン酵母を使っています。

このビアスタイルを代表するベルギーの「セゾン・デュポン」に倣って苦味を尊重し、想定IBUは30と高めに設定しました。最終的なアルコール度数は標準的な6%を目指し、飲みごたえを重視します。

「ファームハウス」という由来から副原料の使用も検討しましたが、今回は見送り。その代わり、小麦麦芽を加えています。

ホップは7種類を使用。Galena, Mittelfruh, Saaz, Chinook, East Kent Goldings, Fuggle, Sorachi Ace。


 

そして、ビールの名前は「Forest Bath」(フォレストバス)と決まりました! ずばり「森林浴」という意味です。

フォレストの会場をイメージさせる「森林」で飲むようなビール、という意味で、今回のビールの味のコンセプトにもなっています。

上にホップの名前をずらずらと書き連ねました。これらのホップの香りの特徴を表すと、アーシー(大地)やグラッシー(草)という言葉になります。さらにパイニー(松)が全体のトーンを統一させ、北海道生まれのSorachi Aceでアクセントを付けます。フルーティな香りは、ホップ由来ではなくセゾン酵母にお任せすることにしました。


今回は、ボトル詰めのビール販売がメインとなります(樽詰めは実行委員各店舗のみでの限定リリース)。まだまだ外出が厳しい現状ですから、ステイホームでもビールを楽しんでもらいたい、という思いがあります。

家の中でリモートで味わっても、ビールにはフォレストの会場のような「大地」や「草」の香りがあります。そこを感じた瞬間に、みんなの気持ちが「フォレスト」というひとつの思いとなって繋がってほしい、という実行委員の気持ちを込めました。
 

ビールの完成はまだまだ先です。現時点では発売時期をお知らせできませんが、8月末~9月にかけてのリリースになると予想されます。

「SCBF2021グラス」予約も7月いっぱいまで行っておりますので、実行委員各店舗でお買い求めください。一部店舗では売り切れていますので、お急ぎください!